TIG溶接ってなに? 専門用語をやさしく解説

2025.09.04

TIG溶接の基本:初心者にもわかる仕組みと使い方

TIG溶接って聞いたことありますか?溶接の中でもちょっと専門的なイメージがあるかもしれませんが、実は仕組みを知れば意外とシンプルなんです。今回は、TIG溶接の基本について、初心者の方にもわかりやすく説明していきますね。

まず、TIG溶接の「TIG」って何の略かというと、「Tungsten Inert Gas」の頭文字を取ったものです。日本語では「タングステン不活性ガス溶接」と呼ばれています。ちょっと難しそうに聞こえるかもしれませんが、要するに、タングステンという金属の電極を使って、アルゴンなどの不活性ガスで溶接部分を保護しながら金属を溶かしてつなげる方法なんです。

この溶接方法の特徴は、非常にきれいで精密な仕上がりが得られること。だから、見た目が重要な製品や、薄い金属板を扱うときによく使われます。たとえば、自動車のマフラーや自転車のフレーム、さらには航空機の部品なんかにも使われているんですよ。

では、実際にTIG溶接がどうやって行われるのかというと、まずはタングステン電極を溶接トーチにセットします。そして、トーチからアルゴンガスを流しながら、電極と金属の間にアーク(電気の火花のようなもの)を発生させます。このアークの熱で金属を溶かし、必要に応じて溶加棒という金属の棒を手で加えていくことで、金属同士をつなげていくんです。

ここでポイントなのが、TIG溶接は両手を使うということ。片手でトーチを持ち、もう片方の手で溶加棒を操作するので、ちょっとした慣れが必要です。でも、その分コントロールがしやすく、細かい作業にも向いているんですね。

また、TIG溶接はスパッタ(溶接中に飛び散る金属の粒)がほとんど出ないので、作業後の仕上げが楽というメリットもあります。さらに、アルミやステンレスなど、他の溶接方法では難しい材料にも対応できるのが魅力です。

とはいえ、TIG溶接にはちょっとしたコツも必要です。たとえば、アークの距離を一定に保つことや、ガスの流量を適切に調整することなど、細かい部分に気を配る必要があります。でも、練習すればするほど上達するので、DIY好きな方やモノづくりに興味がある方にはぜひ挑戦してみてほしいですね。

というわけで、TIG溶接の基本についてざっくりとご紹介しました。最初は難しそうに感じるかもしれませんが、仕組みを理解すれば意外と身近な技術なんです。興味が湧いたら、ぜひ実際に体験してみてくださいね。

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