ステンレスの種類

2025.09.12

ステンレスの種類とその用途別比較ガイド

ステンレスって、見た目はどれも似ているけど、実は種類がたくさんあるんです。用途によって選ぶべきタイプが違うので、ちょっとした知識があると、モノ選びがぐっと楽になりますよ。今回は、代表的なステンレスの種類と、それぞれがどんな場面で活躍しているのかを、わかりやすく紹介していきます。

まず、最もよく使われているのが「オーステナイト系ステンレス」。このタイプは、18-8ステンレスとも呼ばれるSUS304が代表格で、家庭用のキッチン用品やシンク、さらには建築資材など、幅広い分野で使われています。耐食性が高く、加工もしやすいので、初心者にも扱いやすい素材です。ただし、磁石にはくっつかないので、磁性が必要な場面では別のタイプを選ぶ必要があります。

次に紹介したいのが「フェライト系ステンレス」。こちらはSUS430などが有名で、オーステナイト系よりもやや安価なのが特徴です。耐食性はやや劣るものの、磁石にくっつく性質があるため、冷蔵庫のドアや家電の外装などに使われることが多いです。また、熱伝導性が良いので、調理器具の裏面などにもよく使われています。

さらに、「マルテンサイト系ステンレス」も見逃せません。これはSUS420などが代表で、刃物や工具に使われることが多いタイプです。硬度が高く、研磨すれば鋭い刃が作れるので、包丁やハサミなどにぴったり。ただし、他のステンレスに比べて錆びやすいので、使用後はしっかり水気を拭き取るなどのメンテナンスが必要です。

そして、ちょっと特殊な「二相系ステンレス」もあります。これはオーステナイト系とフェライト系の両方の特性を持っていて、強度と耐食性のバランスが非常に良いのが魅力です。海水にさらされるような過酷な環境でも使えるため、造船や化学プラントなど、プロフェッショナルな現場で活躍しています。

このように、ステンレスにはそれぞれ得意分野があるので、使う場所や目的に合わせて選ぶことが大切です。見た目だけで判断せず、ちょっとだけ素材のことを知っておくと、長く使えるアイテムを選ぶことができますよ。日常生活の中でも、意外と身近にあるステンレス。次に何かを選ぶときは、ぜひこのガイドを思い出してみてくださいね。

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